2012年4月4日水曜日

ドイツ・デュッセルドルフについてのメモ 都市のデザイン編 その5


5. メディアンハーフェン 港湾沿いのビビットな景観
ライン川沿い遊歩道の先、テレビ塔周辺の再開発地区には奇抜な景観が形成されている(した写真はテレビ塔から南方向を撮影)。

フランクゲーリーによる波打つ建築、不整形な平面を持つガラス張りのシュタッドゲート(街の門)、カラフルなファサードを持つ高層建築、壁面にキャラクターのオブジェが張り付けられたもの、円弧をモチーフとした州議事堂等その表情は多彩。



ここでは整ったスカイラインや壁面のデザインの統一という良い景観の方程式とはことなる手法がとられているようだった。

この点で友人と議論。

壁面、スカイランの統一などは調和のとれた景観をつくる手法としてよく上がるものだが、それを統一したからと言って“いい景観”が作れるのかということ。

私はその場所に会った目標を定めたうえで、目標に合った手法を各々採るべきで、
“いい景観”かどうかは、その目標を達成しうる環境をつくれているかどうかではないかと主張してみた。

そういう意味では、衰退した港湾機能を見直し、情報を精力的に発信していくというメディアンハーフェン(情報の港)の目標と、奇抜な建築物が織成す景観はマッチしたものなのかもしれないと言ってみたが、結構意見が分かれそうな気もする。



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